【キャンベラ8日AAP】 米人材紹介会社大手ロバート・ハーフの調査によると、オーストラリアの企業に勤める労働者の4人に1人が、8%近くの賃上げの恩恵を受ける可能性があり、企業のマネージャーの94%が、向こう12か月で賃上げの意向を示していることが分かった。
オーストラリアでは現在、全国の賃金上昇率が過去最低の水準となる1.9%となっているが、マネージャーたちは今後、大幅な賃上げを行う意向があるという。ロバート・ハーフのモリス取締役は、「多くの雇用主が、優秀な労働者に対する賃上げは、労働力確保の有効な手段だと考えている」と説明した。
一方、賃上げを予定していない企業マネージャーは賃上げしない理由について、半数強がすでに市場レートで支払っているからと説明したのに対し、45%は十分な財源がないためと回答した。世界で3000人以上のマネージャーを対象にした同調査で、オーストラリアは賃金上昇率において12か国中10位だった。第1位は英国で、予想される賃金上昇率は10.6%だった。