【４日シドニーＡＡＰ】　　　４日未明、シドニーのタロンガ動物園で、国内初の象の赤ちゃんが誕生した。

母親はバンコク出身のアジアゾウ、ソング・ディで、３時間の分娩の末、４日午前３時８分に雄の赤ちゃんを出産した。ソング・ディは出産後に興奮状態となり、落ち着くまでに時間がかかったが、鼻で赤ちゃんに触れるなどしたという。誕生した赤ちゃん象は、乳を飲もうとするなど、健康状態は良好な様子。

タロンガ動物園のガイ・クーパー園長は「まだ誕生して間もないが、初期の兆候は良い。私たちは母子をしっかりと観察し、必要な支援をするつもりだ。動物園の職員らは、分娩が始まって直ぐにサポートできるように象の納屋に寝泊りして、一晩中、ソング・ディに付き添った」との声明を発表した。

タロンガ動物園では他の雌象も現在妊娠中だといい、うち１頭のポーンティップは来年初頭に出産予定で、もう１頭のパク・ブーンは再来年初頭に出産予定となっている。クーパー園長は、象の繁殖計画が成功しているとの見解を示している。４日誕生した赤ちゃん象の公開は、ここ数日間は行われない予定。