【シドニー9日AAP】 NSW州南部沿岸のベンダロングで9日朝、自宅で動物たちにエサを与えていた80歳の男性が、突然カンガルーに襲われ重傷を負ったことが分かった。カンガルーは突然凶暴化し、男性の足に骨に達するほどの深い切り傷を負わせたという。
近隣の住人によると、男性は両足に複数の傷を負い、ミルトン・アラダラ病院に搬送されたが、容態は安定しているという。NSW州救急隊のヒリアー隊員は男性について「毎朝カンガルーにエサを与える良い人物だが、ジャムやクリームを塗ったトーストを与えるなど甘やかしていたようだ」と説明した。
NSW州救急隊は、過去3か月間でカンガルーの関係する事案に38回の出動を要請されており、これらのほとんどは、道路上での車両とカンガルーによる衝突事故となっている。事故により、車両が横転したり、木に激突したほか、炎上したケースなども報告されているという。