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豪大学、アジアの健康問題に取り組む

【シドニー5日AAP】   ニュー・サウス・ウェールズ大学のダニエル・タランチュラ教授は、アジア諸国では急速な経済成長が心臓病やうつ病などの深刻な病気を引き起こしており、富裕層と貧困層の両方に影響を与えていると警告した。この問題は10月にベトナムのハノイでニュー・サウス・ウェールズ大学が共催する会議で協議される。

タランチュラ教授は「健康への基本的な人権と経済発展には密接な関連性があり、オーストラリアがアジアの経済発展をより良い健康状態へ導こうとするなら、この複雑な関係を理解する必要がある」と語った。

新たに建設された都市部周辺にあるスラム街では貧困層の間で病気が蔓延しており、一方新富裕層では、がん、心臓疾患、うつ病などのいわゆる「飽食病」が急増している。タランチュウラン教授によると、アジア地域は1990年以来著しい経済発展を遂げ、約600人が貧困から脱却したが、アジア地域の医療ケアに対する懸念は高まっているという。

ニュー・サウス・ウェールズ大学会議はこの種の会議としてはアジア初で、解決策を協議するため、世界各国から専門家が集まる。ベトナムでは医療ケアが改善されたものの、アジア地域でよく見られる病気の発症数が依然として多いことから、今回の会議の主催国に選出された。

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