国際

マヌス難民問題 議員を待ち構え抗議

【シドニー10日AAP】  オーストラリア政府が閉鎖したマヌス難民収容所に、現在も約600人の難民が残留している問題で、これに抗議する「Mums 4 Refugees」の活動家たちが10日、野党のタニア・プリバセク労働党副党首に詰め寄るなどして、強く抗議したことが分かった。

 

活動家たちはプリバセク副党首に対し、難民の中には死にかけている人もいると訴え、さらに先に公開された難民男性のビデオについて「何らかの声明を発表すべきだ」と抗議した。活動グループGetUp!が公開したビデオでは、環境の悪化した収容所に残る難民の姿が映し出されていたもよう。

 

抗議に対しプリバセク副党首は、「難民たちは、恒久的に収容所に引き留められているわけではない」と述べ、2012年にマナスとナウルの収容所の再開を決めた同党の立場を擁護。さらに、今月25日の選挙で政権を取り戻した場合、現在の2倍となる難民を受け入れることを約束するとコメントした。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら