【キャンベラ12日AAP】 スティーブ・チオボー貿易相は、11ヵ国が参加している環太平洋連携協定(TPP)で、カナダも合意をすることに確信を持っていると明らかにした。
合意がまとまれば、オーストラリアは自由貿易協定のないカナダとメキシコへの新市場への介入が可能となり、その価値は一兆ドルと見られている。
TPPは今年1月に米国が離脱して以来混乱を見せていたが、米国抜きでの新協定が残りの11ヵ国で大筋合意に達していた。しかし10日になってカナダが異論を唱えたため、首脳会議が持ち越されていた。
カナダは国内でTPP交渉に対する慎重派が根強いため、今回の土壇場の異論で合意が難航すると見られているが、チアボー貿易相は「 10ヵ国の首脳たちも合意に向けて未解決の課題を調整していくと信じている」と述べた。