政治

政府、エアーズロック登山禁止の方向へ

【キャンベラ8日AAP】    連邦政府の管轄機関である国立公園管理局は2009年から2019年の国立公園管理に関する原案を打ち出した。これによると、政府は観光客に対しエアーズロック登山を禁止する方向にあるという。

「ウルル」という名前でも知られる世界最大規模の一枚岩、エアーズロックはNT準州のウルル・カタ・ジュダ国立公園内に位置し、年間35万人の観光客が訪れるという国内有数の観光地。登山目当ての観光客も多いが、政府は登山を禁止する理由として「観光客、安全性、文化及び環境保護」などを挙げた。現在、エアーズロックの登山は可能だが、高齢の先住民らからは、彼らの文化に敬意を払う意味で登山をしないよう要求がなされている。

この原案では、計画の初期段階では制限付きで登山を認めるとしているが、夏場は高温になることや景観を高めるために登山を禁止するとしている。保守野党連合のグレッグ・ハント環境スポークスマンは登山を禁止することに反対しており、「ウルルは国内観光地の象徴的存在。観光客がそれぞれの判断で登山をするか決めるようにするべきだ」と話した。

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