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ゴア氏、気候問題の懐疑派フィールディング氏との会談に同意

【キャンベラ13日AAP】   訪豪中の元米国副大統領のアル・ゴア氏は13日、メルボルンで非政府組織、「Safe Climate Australia」の発足を行った。

環境問題に関する啓発活動を行っているゴア氏は、その活動が認められ、2007年にノーベル平和賞を受賞した。ゴア氏は気温上昇、気候難民、山火事など「不都合な真実」に立ち向かうためには強いリーダーシップが必要とした。ゴア氏は、気候問題に関して懐疑的な姿勢を示すスティーブ・フィールディング議員がゴア氏との1対1の会談を求めたことで、その要求に同意した。ゴア氏は「我々は危険事項に取り組むだけでなく、チャンスにも対応すべき」と語った。

フィールディング氏は排出権取引制度の実施の鍵を握る人物。フィールディング氏はゴア氏に対し、ここ15年の間気温は安定していることを示すグラフを提示したいとしている。国連の科学者によると、過去150年の間世界は警告を受けてきたが、気温は異常な暑さを見せた1998年以降10年間は平常よりも少し暖かいが横ばい状態であるという。

環境保護活動家になる前、ゴア氏はクリントン政権の副大統領を務めた。同政権時、1990年代後半に温室効果ガスの排出量の安定化を目指す京都議定書に米国は批准しなった。ゴア氏は京都議定書が失敗したのは米国とオーストラリアの責任だとし、「新リーダーのもと、米国とオーストラリアは革新的な方法で変革を遂げている」と語った。また中期排出量削減目標を提出したラッド首相のアプローチにも支持を示した。

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