【シドニー15日AAP】 同性婚を問う郵便投票で、国内では賛成が有権者の61.6%を占めたのに対し、NSW州では57.8%と国内で最低水準となったことが分かった。特に、シドニー西部で反対が多数だったことが背景とみられている。
オーストラリア国立大学で人口統計学を専門とするアレン教授によると、シドニー西部では住民たちの文化的背景、宗教、教育などが大きく影響していると分析。「英語を話さない人たちは、強い宗教的価値観を持っており、同性婚を支持しない可能性が高い」と説明した。
最も反対が多かったのは、ブラクスランド地区で73.9%、ワトソン地区で約70%などとなった。ブラクスランド地区の地元議員クレア氏は、同地区は非常に保守的で、選挙結果にも驚かないとコメント。「良い心の持ち主でも、この問題においては様々な意見を持ち得る」と述べた。