【キャンベラ22日AAP】 連邦政府は今年導入した新政策の中で、永住権申請の条件としてこれまで最重要項目としていた職業技能(配管、溶接、大工などを含む)のほとんどを削除した。これにより、留学生の永住権獲得は非常に厳しくなったみられている。
モナシュ大学のビレール人口統計学教授の調査によると、職業訓練を受ける留学生の数は増加傾向にあり、その多くが永住権を狙っているという。同教授は職業技能を有する4万人以上の留学生が永住権を申請しているが、彼らのビザは現在、「中途半端」な状態にあるとした。
一方で、ビレール教授は、連邦政府が2009~2010年の目標としている職業移民者の数18万を達成することができなければ、彼らにも永住権の道が開かれる可能性があるとし、また、永住権取得の審査待ちの期間として18カ月間の就労が認められている、いわゆる「458ビザ」を取得することができるともした。
同教授は、永住権申請に関する内容変更について諸外国に対し、明確にすることを連邦政府に求めた。野党もこれに同意しており、留学生たちは、オーストラリアに渡航する前に各自のビザに関する権利と義務を確認するべきだと述べた。