【アデレード23日AAP】 SA州アデレード郊外で、重度の知的障害を持った息子を母親が殺害するという事件があった。
ブラキストン在住のビバリー・アイツェン被告(46)は、16歳の息子を殺害したとして逮捕された。遺体は22日午後、被告の車の後部座席で発見された。遺体の首と胴部に明らかに分かる傷があり、衣類には血痕があったとされている。警察は、殺害時の詳細やその経緯など、詳しいことについて明らかにしていない。殺害された息子は知的レベルが2歳程度で、暴力的になる傾向があり、行動上の問題が深刻になっていたという。
23日、アデレード簡易裁判所で開かれた裁判で、被告の弁護人は、アイツェン被告は息子の世話をつきっきりで行い、その暴力的な行動に16年間、耐えてきたとし、被告は「愛情を持って献身的に息子の世話をする母親だった」と表現した。被告の夫は勤めを辞め、妻の世話をするという。ジョン・ファーヒー治安判事は、被告には再犯の可能性はないと判断し、保釈を認めた。