【シドニー27日AAP】 毎年、海外で生まれた外国人配偶者の多くが、配偶者審査で認められずにオーストラリアから国外退去を命じられている。
ニューズ・リミテッド社は、オーストラリア当局は配偶者ビザ申請の急激な増加を受けて、偽造結婚の有無に関する審査を強化していると報じた。ザ・ヘラルド・サン紙の報道によると、移民省は、配偶者関係が事実であるかどうかを査定する特別な課を設けているという。2007年から2008年で配偶者、あるいは内縁関係にある配偶者約4万人に対してビザが発行された。これは10年前と比較して2万6000人の増加となる。
移民省市民権証明課は2007年から2008年にかけて偽装結婚の疑いで1150組以上のカップルを調査した。カップルの陳述に一貫性がないことから約220人の配偶者ビザが無効となり、また3146人のビザ申請が即座に却下された。
配偶者ビザはまず2年間発行される。その後、短期滞在ビザの期限が切れた後、カップルは永住権取得のために2人の関係が本物、かつ継続的なものであることを証明しなければならない。