【ブリスベン27日AAP】 慈善団体Atlantic Philanthropies(アトランティック・フィラントロピーズ)の設立者、チャック・フィーニー氏はQLD州の科学・医療プロジェクトの3団体に1億200万ドルの寄付をする予定。同州の科学者は、がんや気候変動の分野で画期的な成果を出したいとしている。
1億200万ドルの寄付金のうち5000万ドルがプリンス・アレクサンドラ病院のトランレーショナル・リサーチ・インスティチュート・クイーンズランド・センターへ寄付される。このセンターは新しい生物医薬品や治療法の発見、生産、臨床実験、製造が一箇所で可能な世界でも数少ない施設のひとつである。残りの2750万ドルはQLD州スマート・ステート・メディカル・リサーチ・センターへ、また2500万ドルはQLD工科大学のサイエンス・テクノロジーセンターの建設のために寄付される。
アナ・ブライQLD州首相は、フィーニー氏の寄付は州政府と連邦政府からの数百万ドルの資金に匹敵するとした。ブライQLD州首相は「この寄付金額は国内最高額で、フィーニー氏がこれだけの巨額な寄付金をQLD州に提供してくれたのも、我々が病気に打ち勝つ能力があると認識されているからである。アトランティック・フィラントロピーズは、この10年間でQLD州の科学・医療リサーチ分野に1億7000万ドル以上を投資しており、我々が研究や開発において重要な担い手であるという認識の向上に貢献してくれた」と語った。