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母殺害で10代子供に21万ドルの補償金

【メルボルン31日AAP】   VIC州最高裁は、母親が父によって殺害されている中、別室で母の断末魔の叫びを聞いた子供2人に対し、21万ドルの刑事補償金を支払うことを決定した。

2006年8月、メルボルン南西部ララの住宅で、ロバート・バクスター受刑囚(51)は妻のリンダさんの顔や首、胸部などをキッチン・ナイフで刺し殺害した。事件発生時、2人の娘(当時12)は、母の叫び声や父の「売女」などといった罵声で目が覚めた。息子(当時8)も同じく、家にいた。バクスター受刑囚は今年5月、懲役20年を言い渡された。

最高裁のフォレスト裁判官は、「子供たち(現在14歳と11歳)は、事件の日までは幸せに過ごしていたが、事件によって人生が「破壊」されてしまい、精神的トラウマに悩まされている。特に娘の場合は、殺されていく母の最期の言葉を聞くことになってしまった」と述べた。

子供たちへの補償金は、彼らが18歳になるまで裁判所によって管理される。

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