【シドニー2日AAP】 NSW州では今後4年間で同州のホームレス数を減らすために2億8400万ドル以上を投資する。最新のデータによると、2006年の州内のホームレス数は2万7000人だった。しかし、デイビッド・ボーガーNSW州住宅相は、昨年その数は著しく増加したと語った。州のホームレス数を大幅に増加させた原因は世界金融危機にあるといわれている。
ボーガー住宅相は記者会見で2日、路上生活者数を70%、また全体のホームレス数を25%減少させること、またアボリジニのホームレス数を減らすことを目標に、コモンウェルスとNSW州が新しく資金調達を行ったとした。
タンニャ・プリバーセク連邦住宅相は、今回の資金提供により、シドニー、オルベリー、ワガワガ、ニューイングランドでホームレスに対してさらに175の住居を提供することになるとした。さらに、シドニーやニューキャッスルでは新たなサービスの提供が可能となり、家庭内暴力から逃れてきた女性や子どもを支援することができる。ボーガー住宅相は「従来使用してきた対策方法をそのまま使用するわけにはいかない」とし、ホームレスへのサービスはさらに改善される必要があるとした。