【キャンベラ4日AAP】 オーストラリア準備銀行(RBA)は、大方の予想通り、今月も政策金利を3%のまま据え置くことを決定した。
RBAのスティーブンス理事は、国内消費は引き続き安定しており、輸出部門も不況の影響を回避しつつある状況で、国内経済は数カ月前に比べるとより強固なものになっているとし、国内の景気後退は緩和されつつあると述べた。一方、国際経済に関しては、「米経済がターニング・ポイントにさしかかろうとしているという話もあるが、欧州経済は依然として後退状態。しかし、ここ数カ月の中国の経済成長は確実で、諸外国もその影響を受けている」と話した。
またRBAは住宅ローンに関して、この数カ月間で住宅の値段が上昇していることから、契約数上昇は安定しているとしたが、企業が投資計画を延期し、赤字経営を回避する傾向にあるため、事業ローンは引き続き伸び悩んでいるとした。