【メルボルン7日AAP】 世界ウイグル会議のラビヤ・カーディル議長が、7月5日に起きたウイグル自治区で起きた暴動について、中国政府に事実を公表させるよう、豪政府が圧力をかけるべきだと述べた。
カーディル氏は米国に亡命中の活動家で、現在メルボルンで開催中の国際映画祭で、自身のドキュメンタリー映画が上映される予定。カーディル氏は、7月5日の暴動を扇動したとして、中国政府から非難されているが、同氏によれば、ウイグル人によるデモが行われた際、中国政府は武力を行使して数百人ものウイグル人を殺害しており、中国政府の発表では死者197人とされているが、実際の死者数はこれを大きく上回るという。「中国政府は自分たちの非道な犯罪行為を隠ぺいし、世間の注目をそらすために、私や世界ウイグル会議を暴動の扇動者だとして非難した。中国政府に死傷者、拘束者、獄死者に関する事実を公表させるため、私たちは国際社会や国連、豪政府に働きかけていきたい」とカーディル氏。
カーディル氏の半生を描いたドキュメンタリー映画「ザ・テン・コンディションズ・オブ・ラブ」は、8日にメルボルン公会堂で上映され、約1300人が鑑賞する予定。