【メルボルン8日AAP】 オーストラリアで最も有名なコアラの「サム」が6日、外科手術中に死亡した。今後は、はく製となってメルボルン博物館で展示される予定だという。
雌コアラのサム(4歳)は今年2月のVIC州山火事の際に消防士の手を握って水をすすり飲む映像が世界中に放映され、大きな話題となった。山火事で負った傷は完治していたが、サムは6日にクラミジア感染を伴う嚢胞の摘出手術を受けていた最中に死亡した。この病気は頸部感染症を引き起こし、多くのコアラを死に至らしめている。
ブランビーVIC州首相は7日、飼育係がサムのはく製保存と展示に同意したことを確認し、「09年2月の山火事災害での惨状や、人々の復興への強い決意を、私たちが理解して記憶するうえで、サムの話は一助となるだろう」と続けた。