【メルボルン22日AAP】 VIC州上院議会で22日、安楽死の合法化を問う投票が行われ、賛成22、反対18と賛成票が反対票を上回り、同州で安楽死が合法化となる見通しとなった。オーストラリア国内で同法案が可決するのはVIC州が初めて。
同法案については、下院議会が来週中に修正案を承認し、さらに18か月間の猶予期間を経た後、早ければ2019年までに施行される見通しだ。労働党のジェニングス議員は、僅差となった投票を終え「VIC州議会にとって、歴史に刻まれる日となった」と述べた。
一方、安楽死に反対するグループに所属するフランセス・ビューモント氏は、投票結果が正式に決定すると、議員たちに対し「あなた方はひどい過ちを犯した」と大声で叫び、あらためて法案への反対を訴えた。また、安楽死を支持するテレビ・プロデューサーのアンドリュー・デントン氏は、コメントは政治家に任せると述べ、議会を後にした。