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乳がん検診対象年齢の制限を提案

【キャンベラ7日AAP】   オーストラリアがん委員会は、乳がんスクリーニングの定期健診から45歳未満、75歳以上の女性を対象外にすることで、乳がんの発症リスクが高い50歳~69歳の女性の命を救うことが可能になるだろうとした。

委員会が6日に発表した最終報告書によると、国内の乳がんスクリーニングプログラムは対象者が多すぎるために十分に機能しておらず、深刻な問題を抱えているという。現在50歳~69歳の女性のうち検診を受けているのはわずか56%で、目標値の79%を大きく下回っている。

報告書では、乳房撮影スクリーニングの効果が40歳~44歳、75歳以上の女性にはあまり見られないことから、より多くの50歳~69歳の女性がスクリーニング検診を受けることで、死亡率の大幅な改善が予想されるとしている。ソープスターのベリンダ・エメットやポップ歌手のカイリー・ミノーグが乳がんと診断されて以来、若い女性が乳がん検診を受ける数が急激に増加したが、がん委員会のイアン・アルバー会長は若い女性の定期的なスクリーン検診はあまり意味がないとした。

政府と州・準州政府は現在、この報告書の提案について検討しており、11月にはオーストラリア保健相会議でさらに協議される予定。

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