【キャンベラ6日AAP】 連邦政府のビショップ外相は6日、米国のトランプ大統領が中東エルサレムをイスラエルの「首都」と認める方針を示したのに対し、在イスラエルオーストラリア大使館は当面のところ移転する予定はなく、テルアビブに残留することを明らかにした。
ビショップ外相は声明を発表し、「エルサレムに関わる事柄は、イスラエルとパレスチナの間での最終的な決定次第だ」とした上で、オーストラリア政府からの代表団は、イスラエルに対してはテルアビブから、パレスチナに対してはラマラから派遣することを確認した。
オーストラリア政府は、イスラエルとパレスチナによる2国家解決を支持している。グリーンズ(緑の党)のリチャード・ディ・ナターレ党首は、米国の決定に対するオーストラリア政府の対応について、他国の対応と比べて「リーダーシップの欠如が甚だしい」と厳しく批判した。