【パース14日AAP】 Gorgon合弁事業のリーダーのChevron 社、プロジェクトパートナーのExxonMobil社とShell社は14日、WA州ピルバラ海岸沖で行われる430億ドルの液化天然ガス(LNG)プロジェクトへの投資に合意したことを発表した。
今回のLNGプロジェクトでは中国、日本、インド、韓国のバイヤーからすでに総額1450億ドルの契約を確保している。また、今後30年でLNG輸出において3000億ドルを生み、貿易・サービス収支の契約を通して国内に330億ドルの経済効果を生むことが予想されている。さらに、建設のピーク時には約1万人の雇用を創出する見込みがある。
Chevron社のジョージ・カークランド副社長は、カラーサから約150キロ離れた地点にあるAクラス資源保護地域、バロー島でプロジェクトを早急に開始するとしている。
今回のプロジェクトは過去最大の二酸化炭素の貯増プロジェクトでもあり、バロー島の地下2.3キロの地点に年間320万トンの二酸化炭素を貯増することが可能になる。ラッド首相は、貯蔵プロジェクトの重要性が今回のプロジェクトの認可を決定づける要素となったとした。
一方、環境保護グループは、今回のプロジェクトはWA州北部の石油・ガスの大規模開発の新時代を象徴するものであり、同地域へのリスクを懸念している。