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元幼児性的虐待犯がシドニーで生活

【シドニー15日AAP】   幼児に性的虐待をしたとしてQLD州の元受刑者が、シドニー北西部に住まいを構えているという。

デニス・ファーガソン元受刑者(61)は、刑務所を出所した後、QLD州で一度、生活を始めたが周辺住民から猛反対を受け、逃げるようにして立ち去った。現在、シドニー郊外ライドにある家で生活をしている。ファーガソンさんのことに気がついた地域住民らは先週末、抗議運動を行った。

NSW州政府は当初、ファーガソンさんを移動させると言っていたが、15日、彼は借家契約を結んでいるため、政府にはファーガソンさんを追い出す権利はないことが明らかになった。同州のボーガー不動産相は「彼が引っ越してきたことで家族の心配が増えた。しかしながら、性犯罪者が住む場所がないからといって夜中に歩き回ることも問題である」と述べた。また、労働党議員の1人は「ファーガソンさんはQLD州の犯罪者なのに何故、NSW州に来たのか?」と話した。

一方、受刑者支援団体はファーガソンさんに対し「法的に生活することが認められているのに、出て行く必要はない」と助言している。同団体は「この問題は、市民から嫌がられる人々を保護する余地がない政府の体制を明るみにした」と語った。

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