【キャンベラ17日AAP】 ハワード前政権下で導入された市民権取得のための試験の内容に対し今まで賛否両論だったが、今回、大幅に改訂されることが発表された。改訂された試験は10月15日以降、開始される。
今までのテストには、オーストラリアのスポーツ史上における英雄についてや、SA州のニックネーム(Festival State)に関して、また、キャプテン・クックの冒険船の名前(エンデバー)などが質問されていた。新しい試験ではこれらの質問は削除され、代わりに身内や女性に対する暴力はオーストラリアでは犯罪行為に当たることや、男女は平等の権利を持つというような、より生活や政治面に密着した内容に書き換えられた。
エバンス移民相は、以前の試験内容はオーストラリアに関するクイズのようだったと述べた上で、「市民権を求める人々には、スポーツ史上の英雄のことよりもどういった行為が犯罪に当たるのかということを知っていて欲しい」と話した。