【シドニー1日AAP】 自動車レース開催のため、NSW州バサーストではカンガルーが大量駆除された。
動物保護団体「WIRES」の発表によると、今月8日から行われる自動車耐久レース「バサースト1000」の開催に向け、会場となるマウント・パノラマがあるバサースト市は会場周辺でカンガルー140頭を駆除。この数は商業エリアで駆除できる数を上回っていると指摘した。同団体は「昨年のレース中に飛び出してきたカンガルーがレースカーとの衝突を回避したのを見て、観客は喜んでいた。レースを楽しむために大量のカンガルーが駆除されたことを知って観客はうれしいだろうか」と述べた。
政府機関「国立公園と野生動物サービス」は、レース会場周辺は商業エリアには該当しないとした上で、レース時だけではなく年間を通じても会場を走行する車両は多いため、カンガルー駆除は人々の安全を守ることにつながると話した。バサースト市はカンガルー駆除の事実を認めたものの、それ以上のコメントは発表していない。