【シドニー3日AAP】 NSW州で販売されている栄養ドリンクのうち4分の3以上が、カフェイン含有量の基準値を超えていることが、州政府の調査で明らかになった。
今年、シドニー南西部で栄養ドリンクを飲んだ7年生の子供たちがめまいと吐き気の症状を訴えるという出来事があったのを受けて、NSW州食品局が調査を行った。その結果、栄養ドリンクのうち43%がカフェイン含有量の基準値を最大15%超過しており、23%が基準値を16~30%超過し、11%が30%以上超過していたという。カフェイン含有量が基準値を30%以上超過した8商品のうち、5商品はすでにNSW州の店舗から撤収さている。残る3商品と、その他の違反商品は、販売すべき根拠を説明することが求められる予定。
マクドナルドNSW州産業相は77%の栄養ドリンクがカフェインの基準値を超えていたことについて、飲料メーカーに説明を求めたいと述べた。「科学的には重大な健康上のリスクを引き起こさないとされているが、若者に及ぼす悪影響の事例について懸念している。食品局では今後2、3カ月にわたり、栄養ドリンクの追加検査を行う予定。これらの商品は特に若年層をターゲットにしており、人気もあるため、製造業者や卸業者、輸入業者らは法律を遵守するべきだ」と続けた。NSW州政府は、いくつかの栄養ドリンクが国の保健省薬品・医薬品行政局のもとで栄養補助食品として分類されているため、このような抜け穴を塞ぎたいとしている。現在、NSW州ではこれらの商品の再登録を行っている。