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永住権保持者を3年間も施設に収容

【キャンベラ3日AAP】   ベトナム生まれのオーストラリア永住者の男性を3年間にわたって不法に拘束したことについて、政府は「重大な行政上の過誤」があったことを認めた。

ヴァン・フク・グエンさんはオーストラリア永住権を持っていたにもかかわらず、入国管理局がグエンさんのビザを確認できないとの理由から、1173日間にわたってビラウッド収容所で拘束された。スミス外相は「非常に悪い出来事だ。重大な行政上の過誤であり、ひどい状況だ」と述べた。政府はグエンさんに賠償金として5万8000ドルを提示しているが、彼の弁護士は金額が不十分だとしている。

04・05年にはドイツ生まれのオーストラリア永住者、コルネリア・ラウさんが10カ月間、不法に拘束されるという事件があり、このときラウさんは260万ドルの賠償金を受け取った。連邦オンブズマンジョンのマクミラン氏は「法改正が行われるべき。この種の問題が起きたときに対処できるよう、セーフティネット条項を法律に直接書くべきだ」と述べた。

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