【キャンベラ4日AAP】 9月30日にインドネシア・スマトラ島西部を襲った大地震で、震源に近い西スマトラ州の州都パダンで現在も24人の豪人の行方が分からない状態が続いており、当局は引き続き捜索を行っている。
地震発生当時、パダンには100人以上の豪人が滞在していると考えられていたが、その数は予想よりも少ないとされる。外交・貿易省(DFAT)はパダンに住民登録している豪人13人全員と未登録の数名と連絡をとることに成功した。DFATによると、約24人の豪人がいまだ行方不明だが、その数は家族からの問い合わせをもとに算出しており、正確ではないという。
現時点では今回の地震による豪人の死傷者は出ていない。国連は地震による死者数は1100人に上ると推定しているが、政府は1日に発表した約770人から修正を行っていない。多くの人が倒壊した建物の下敷きになっていると考えられ、死者数はさらに増えることが予想される。
オーストラリアは初回支援として、280万ドルの資金援助を約束したほか、60人以上の専門家の派遣と医療支援やそのほか緊急支援を行うことを決定した。