【メルボルン16日AAP】 生後6カ月の男の子が乳母車ごと線路に落ちて列車の下敷きになったが、奇跡的に生還した。事故当時の様子は駅の防犯カメラに録画されていた。
事故があったのは15日午後4時ごろで、アシュバートン駅に列車が入ってきた際に、プラットホームにいた母親が一瞬だけ乳母車から手を離した隙に、乳母車が逆さまに線路上へと転落した。列車は赤ちゃんの乗った乳母車を下敷きにしたまま進み続け、30メートル先で停止した。周囲にいた人たちは母親に駆け寄ったが、母親は叫び声を上げていたという。救急隊員によれば、事故が起きた際に赤ちゃんが乳母車に固定されていたため助かったという。
駅や列車内では今回の事故の他にも、子供が巻き込まれる事故が多発しており、乳児が列車とプラットホームの間に落ちたり、乳母車が強風で暴走してしまうなどの事故が起きているという。警察は「多くの人々が危険にもかかわらず線路に接近するのは、驚くべきことだ。今回の事故は幸運だった。通勤者らに今まで以上に気をつけるようにと呼びかける良い機会となった」とコメントした。