【シドニー17日AAP】 NSW州警察は、「アイス」の名で知られる中毒性の覚せい剤の生産を取り締まるため、プソイドエフェドリンを含んだかぜ薬を処方薬にすべきだとしている。
かぜ薬を処方薬にするという提案は、今週シドニーで行われるNSW州警察主催の会議で発表される予定。隣国ニュージーランドでは、すでにプソイドエフェドリンは一般医の処方箋なしでは入手できないようになっている。NSW州麻薬捜査局長は「処方箋なしでは入手できないようにすれば、「アイス」の生産は損なわれるだろう。この覚せい剤の主成分はプソイドエフェドリンだ。プソイドエンドルフィンのうち3分の1は、薬局で購入されるか、盗まれている。闇市場では非常に需要の高い薬物となっている」と述べた。
一方、オーストラリア薬局組合は、警察の提案に反対している。「このような提案が通れば、適切に薬を使用している人たちなど地域社会全体が不便を強いられてしまう」と指摘した。