【メルボルン19日AAP】 メルボルン北部のレザボアで19日午後7時20分ごろ、男性が飼い犬2匹を連れて散歩していたところ、アメリカン・ピット・ブル・テリアが飼い犬に襲いかかった。男性は飼い犬(Coco)を助けようとアメリカン・ピット・ブル・テリアに飛び乗り、ヘッドロックをして格闘した後、手をかまれ負傷した。その後、犬はもう1匹の飼い犬(Snowball)に噛み付き、死に至らしめた。襲った犬は現場にかけつけた遊撃隊員によって安楽死させられた。
今回の件を受け、アメリカン・ピット・ブル・テリアの繁殖を国内で廃止すること求める声が再び高まった。VIC州王立動物虐待防止協会(RSPCA)は、アメリカン・ピット・ブル・テリアはどう猛な犬種なので、ペットには適さないとし、繁殖を廃止するよう要請した。一方、アメリカン・ピット・ブル・テリア・クラブのマイヤー会長は、問題なのは犬の繁殖ではなく、飼い主の無責任な行動だとした。
ブランピーVIC州首相は19日、未登録のどう猛な犬が道路をうろついている場合、地方自治体は飼い主に上訴権を与えることなく、犬を処分することができるようになると発表した。この新法は2010年に議会で導入される予定。