【キャンベラ20日AAP】 禁止が求められていたNT準州、ウルル-カタ・ジュダ国立公園内の巨大一枚岩「ウルル(エアーズ・ロック)」の登山に関して、国立公園管理局は登山禁止案の見直しが行われていると述べた。
世界遺産に指定されているエアーズ・ロックには、毎年約10万人が登山する。国内でも最大の観光名所であるが、先住民アボリジニたちの聖地であるために彼らに敬意を払うことや、マナーの悪い観光客による環境悪化などを理由に、登山を禁止する計画案が話し合われていた。しかし、地元の観光業界からの強い反対や、ラッド首相も同案に反対の意向を示したことなどから、国の機関である国立公園管理局は結局、登山に関する一部の規則を改正し、登山は禁止しない方向にあることを示唆した。
野党議員は登山禁止案が廃止になることを歓迎したうえで、ギャレット環境相が先日、登山禁止に賛成の意向を示したことについて、「首相は同相をきちんとコントロールすべきだ」と述べた。