【シドニー28日AAP】 オーストラリアン紙によると、連邦のダットン移民相は今後、ビザ取得に関連して定められた職業リストを見直し、外国人パイロットに対する就労ビザの発給を可能にすることで、国内におけるパイロット不足の問題解決につなげたい考えだという。
連邦政府は今年4月の就労ビザの資格見直しに伴い、複数の職種において外国人労働者に就労資格を認めないことを決めたが、国内におけるパイロットの不足を受け、来月から再び外国人に対し就労ビザを発給するとみられている。
一方、野党のオルバニーズ影の交通広報担当は、パイロット不足は現政権による航空業界への対応のまずさが招いた結果と批判。「オーストラリアは国内の航空業界にとって十分なパイロットを養成するだけでなく、海外からも訓練生を迎えて輩出することで、国内経済にも恩恵をもたらすだろう」と指摘した。