【シドニー28日AAP】 最大野党の労働党は、オーストラリア国内で交通死亡事故が再び増加傾向にあるとして、政府に見直しを求めている。NSW州では今年、クリスマス休暇の期間だけで20人以上が死亡し、この他にもQLD州で5人、VIC州で10人以上と、死亡事故が多発している。
労働党のオルバニーズ影の交通広報担当は、ここ数年にわたり、交通事故による死亡者が減少していたにもかかわらず、再び増加傾向にあるとして、政府は急増の原因について早急に調査するべきだと訴えている。
NSW州とVIC州の警察当局は、特に地方部で死亡事故が多く発生していると指摘。NSW州では今年、地方部での交通事故死亡者が285人だったのに対し、都市部では103人だった。NSW州のコーボイ警察副部長は「運転者がわれわれの警告に耳を傾けないことに対し、遺憾を通り越し、怒りを感じる」と話した。