【シドニー29日AAP】 シドニー南部のケープ・ソランダー沖合で29日朝、全長5メートルのボートが大波に飲まれ転覆し、乗っていた男性のうち一人が死亡したことが分かった。この男性のほかに、ボートに乗っていた2人の男性は、自力で岸まで泳いで無事だった。
ボートは大きな波が数回にわたって押し寄せた後に転覆し、47歳と61歳の男性が自力で岸まで戻った後、釣り中の事故として救助を求めたもよう。その後、73歳の男性が水中から発見され、死亡が確認された。この男性は、2人の男性のうち一人の父親とみられている。
NSW州警察によると、助かった男性たちは命に別状はないものの、1人は親指を切断する重傷を負っているという。さらに警察は、男性たちが救命胴衣を着用していなかったとの見方を示すとともに、死亡した男性に対し蘇生措置を行ったものの、救命に至らなかったと説明している。