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ブリヂストンのタイヤ工場閉鎖へ

【アデレード23日AAP】   アデレードにあるブリヂストン社のタイヤ工場が、来年4月末に閉鎖されることが決定した。1965年以来、40年以上にわたる操業が終了することとなり、従業員600人が失業する見込み。

ブリヂストン社はニュージーランドのクライストチャーチにある工場も09年末に閉鎖するため、オーストラリアとニュージーランドで最後のタイヤ製造工場2つが姿を消すことになる。ブリヂストン社では両工場の価格競争力の改善に努めてきたが、国際的な競争激化によって、オーストラリアやニュージーランドでタイヤ製造を続けることが困難になったという。

モファット専務は「オーストラリアとニュージーランドの最後のタイヤメーカーとして、私たちは、今日の決定を避けるために、何年間もにわたり努力してきた。しかし、悲しい現実として、ブリヂストン・オーストラリアでは、もう商業的にこれらの工場の操業を継続できない。私たちが長い間、長年2つのタイヤ工場で製造を続けたことで、雇用面や経済面で貢献したことを誇りに思う」と声明で述べた。

ブリヂストンによれば、流通・顧客サービス・小売販売部門の従業員1500人には影響は及ばないといい、アデレード本社も維持される。ブリヂストン社では工場閉鎖に伴い失業する従業員らに対して、支援をしていく方針。同社では工場閉鎖後に土地の一部を地元コミュニティに贈呈することも検討しており、地元自治体と連携していくという。

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