【キャンベラ25日AAP】 オーストラリア・ワイン・ブランデー公社の年次報告書によると、2008/09年度のオーストラリアのワイン輸出量は6%増の7億5000万リットルとなった。一方、輸出額は10%減の24億3000万ドルとなり、1リットル当たりの平均価格は3ドル23セントの15%減となった。
連邦政府は、世界金融危機、不安定な為替レート、他国との激しい競争や需給不均衡の影響で、2008/09年度のワイン部門は厳しい状況に直面していたと述べた。しかし、このような状況にもかかわらず、ワインの輸出量は過去2番目を記録した。
オーストラリアワインの主要な輸出先は中国、香港、マレーシア、日本、フィンランドの5カ国。特に中国市場への輸出は目覚しく、輸出額は3200万ドル増の9400万ドルとなり、輸出額では中国はオーストラリアの4番目に大きい輸出国となった。
国内の消費量に関しては、一人当たりのビールの消費量が1996/97年度の121.4リットルから2007/08年度の106.6リットルに減少する一方で、一人当たりのワインの消費量は同期間で24.1リットルから28.3リットルへと緩やかな増加傾向をみせており、ワイン産業にとっては朗報となった。