【北京30日AP通信】 アデレード動物園に今年末までには、中国からパンダ2頭が到着することになった。アデレード動物園では、パンダの檻が9月に完成し、飼育係と獣医の研修もすでに完了している。
オーストラリアに来ることが決まったパンダ2頭は、05年8月31日生まれの雄パンダ「Wang Wang(ワンワン)」と06年8月23日生まれの雌パンダ「Funi(フニ)」。2頭は現在、中国南西部の四川省のジャイアントパンダ保護研究センターで飼育されている。新華社通信によれば、30日午前、中国の李副首相がギラード豪副首相とシドニーで会談した際に、今年中にパンダ2頭を輸送することを約束したという。
アデレード動物園では、パンダの餌である竹の栽培の専門家や、パンダの繁殖、輸送、飼育の専門家が研修を受けたという。中国政府は、好意と友情の印として、パンダを非公式の国家マスコットとして外国に贈っている。野生のパンダの生息数は約1600頭で、この他にパンダ120頭が繁殖用施設と動物園で飼育されている。