【メルボルン31日AAP】 VIC州南西沖でシーカヤックをしていた男性が、体長4メートルのホホジロザメに襲撃され、海中に投げ出されたが無傷で生還した。
リス・ガッズデンさん(27)は、30日午前、ポートランド沖でシーカヤックを楽しんでいたところ、海中からホホジロザメが現れ、カヤックに噛みついたという。リスさんはカヤックからはじき出されてしまい、海中で恐怖の15分間を過ごした。生きたままサメの餌食になるのかと絶望的なことも考えたという。
「私はオールを使ってカヤックに噛みついているサメの頭を5~6回叩き、撃退した。サメはすぐに戻ってきて、カヤックを頭突いてひっくり返したため、私は海中に放り出された。サメがどこにいるのか分からなかった。本当にどうしたらいいか分からなかった」と恐怖体験を語った。最終的には、近くのボートがガッズデンさんを救出した。
「気持ちを落ち着かせるのに時間がかかった。私は何時間も震えていた。サメは巨大で、暗い目をしていた。恐ろしくて不吉で、もう二度とご免だ」とガッズデンさん。友人からは「サメの餌」という愛称を付けられてしまったという。地元の監視員が付近をパトロールしているが、この事件後にサメは目撃されていない。