【ブリスベン10日AAP】 QLD州ジェームス・クック大学の熱帯性オーストラリア毒液研究ユニットの研究者が、猛毒を持つイルカンジクラゲが今後、同州の南部沿岸に南下してくることに「疑いの余地はない」と指摘し、同州の観光業へ影響は避けられないと警鐘を鳴らしている。
毒物学者のセイモア教授は、イルカンジクラゲが7日にフレーザー島で発見されたことを受け、今後ゴールドコーストやサンシャインコーストまで移動して来るとの考えを示し、その場合には「ビーチの閉鎖を余儀なくされ、観光業を崩壊させる」と述べた。
一方、QLD州観光産業のグシュワインドCEOは、セイモア教授による懸念について「潜在的なリスクについては気に掛けているが、大騒ぎをする必要はない」と述べ、「クラゲが大群で移動して来るなどと言うのは、誤解を招くだけでなく時期尚早だ」と反論し、パニックに陥る必要はないとの考えを示した。