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中国が豪政府に抗議 太平洋開発批判で

【キャンベラ11日AAP】  中国政府は、連邦政府のコンセッタ・フィエラバンティ・ウェルズ国際開発・太平洋相が10日、中国が太平洋で進める支援プログラムについて「無用の長物」であり、「どこへも続かない道」のようだと批判したことについて、連邦政府に対し正式に抗議したことが分かった。

 

フィエラバンティ・ウェルズ国際開発・太平洋相はさらに、中国が太平洋の諸島諸国に対し資金援助を行っていることについても批判した。例えば、トンガは2009年、中国から国民所得の3分の1に相当する1億3290万ドルの融資を受けたが、中国外相は諸島諸国の政府の意思を尊重しているとして、支援の正当性を主張している。

 

中国外相はまた、フィエラバンティ・ウェルズ国際開発・太平洋相の発言は、礼を欠いており無責任だとして、「オーストラリア政府に対し抗議を申し入れた」と述べた。これについてオーストラリアの野党労働党ウォン影の外相広報担当は、政府の不手際だと批判した一方、自由党のフライデンバーグ議員は国際開発・太平洋相の発言は的を得ていると評価した。

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