【メルボルン17日AAP】 メルボルンのロイヤル小児病院で行われていた結合双生児の頭部分離手術が、開始から27時間以上経ってようやく終了した。
2006年12月6日、バングラデシュで生まれたトリシュナちゃんとクリシュナちゃんは頭部が結合した双子の女児。生後間もなく孤児となった2人を救おうと豪人ボランティアが活動を始めた。努力の甲斐あって23日に開始した分離手術にこぎつけたが、それまでにも、総勢16人の医師を含むチームが2年以上かけて今回の手術の複雑な工程の計画を立てた。手術を終えた2人はしばらく集中治療室に入院し、徐々に目をさましていくことになる。
手術チームのトップであるドナン医師は、2人の頭部が分離された瞬間を「夢を見ているようだった」と表現。人生に一度あるかないかの大手術だったと話したうえで、2人には回復までにまだ長い道のりが待っていると述べた。