【ブリスベン14日AAP】 QLD州で、「非表示の速度違反取り締まりカメラは税収狙い」との批判が出るなか、同州警察は今後も移動式の同カメラを使用する意向を示す。
同州警察組合のイアン・リーバース会長は無表示の速度取り締まりカメラについて14日、「1か月後に通知を受けて違反したことも覚えていず、効果がない。税収目的と見られて当然だ」「警察官の存在や、明瞭なカメラが有効だ」と声明で述べた。
一方で州警察は最近行われた2度の調査から、表示・非表示の取り締まりカメラのバランスはほぼ適切とわかっているという。
州野党自由国民党のマンダー副党首は、「州政府は取り締まりカメラを資金源と見なしている」と批判する。2020/21年度にカメラによる税収は46%増の1億9400万ドルに達すると見積もられる。政権奪回の際にはすべての取り締まりカメラを表示させ、移動式カメラを撤去するという。
QLD州で使われる非表示の移動式取り締まりカメラは18台。2016/17年度、非表示の移動式カメラによる検挙は10万6741件、表示された移動式カメラによる検挙は16万3176件だった。同州でほかに、地点間や固定式の速度取り締まりカメラが使用されている。