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NSW州でパブに対する新規制

【シドニー20日AAP】   飲酒が原因の暴力事件を抑制する目的で、NSW州でバーやパブに対する新規制が来月から導入される。

NSW州政府は18日、規制の対象となる店舗リストを発表した。リストには66店舗が含まれており、規制は12月1日から施行される。このうち19店舗は、制限レベル1に指定されているため、深夜0時過ぎにグラスや壊れやすい容器に入った飲み物の販売が禁止され、閉店時間は午前2時となり、閉店30分前にアルコールの販売が停止される。年間に暴力事件が19件以上起きたパブやクラブが、レベル1に分類される。年間12~18件の場合にはレベル2に分類される。

規制レベル2に分類された人気ホテル「アイビー」と「エスタブリッシュメント」の経営者は「うちの店は国内で最も安全な店の1つだ。店が大きければ、小さい店よりも事件数が多くなるのは当然で、不公平だと思う。うちは年間の来客数が150万人なのだから、収容人数100人程度の小さなバーと比較されては困る」と不満を口にした。

グリーンNSW州ゲーム・レース相は「法律によって、店側にもっと責任を持たせる。安全な地域社会を作っていきたい。一般市民は、飲酒によって引き起こされる暴力事件にうんざりしている。店の経営者らには、暴力事件を減少させるために、警察に協力してもらいたい」と続けた。

08年7月~09年6月までの数字に基づいて作成されたNSW州政府のリストの中には、シドニーのテイラー・スクエアにあるホテルも含まれている。このホテルは現在、12カ月間の営業停止処分を受けている。グリーン相によれば、リストは半年ごとに更新されるという。

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