【シドニー21日AAP】 NSW州内66カ所でブッシュファイヤーが発生しており、消火活動が続けられている。現在のところ、住宅や人命への脅威はないが、状況が急変する可能性もあるため、州政府は注意を呼びかけている。
21日午前中には、ブルーマウンテンやウォレミ国立公園などNSW州内5カ所で火災が制圧されず、延焼が懸念された。リースNSW州首相は「過去に、これほどの高気温と乾燥、強風の悪条件が揃ったことはない」と述べた。20日には、NSW州内120カ所以上でブッシュファイヤーが発生したが、21日にはおよそ半分にまで減少した。NSW州地方消防局長は「消防士たちの消火活動による結果。けれども、気温が上昇することによって、さらに多くの火災が発生する恐れがある」と述べた。
気象局によれば、ここ1週間の気温は平均を大幅に上回っていたという。NSW州中西部ワナリングでは、20日の最高気温が47℃に達した。22日には、シドニーで気温が40℃近くまで上昇し、NSW州北東部全域で40℃台半ばまで上昇すると予報されている。
リース首相は「私たちは、引き続き警戒を続ける必要がある。今年は、例年以上に火災シーズンに備えをしている。国立公園では消防士900人が配備され、この他に400人と、ボランティア隊員が7万人いる」と続けた。