【メルボルン30日AAP】 カンガルーなどの有袋動物が日焼けで破壊されたDNAをいかに修復するかを解明することで、皮膚がんを予防することが可能になるかもしれない。
メルボルン大学のフェケテオバ博士とウィリー博士はインスブルック大学のオーストリア人科学者と共同で、皮膚がんの発症件数を減らす方法を研究してきた。彼らはカンガルー、植物、動物などに含まれるDNAを修復する酵素について調査している。
「夏の到来が近づくにつれ、人々は大量の有害な紫外線にさらされ、40万人以上の豪人が皮膚がんと診断されることになる」とフェケテオバ博士。別の研究チームは紫外線を浴びた後に皮膚に塗るためのDNA修復酵素が含まれた「夢のクリーム」の開発を提案しており、フェケテオバ博士によると、カンガルーのDNAシステムにある化学物質を調べ、この夢のクリームが実現可能かどうかを現在調査しているという。臨床実験は5年後とまだ先だが、この酵素の適用によってDNAの修復が約45%改善されたことを証明する研究が数多く発表されている。