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世界の多文化国家 オーストラリア

【メルボルン1日AAP】   スキャンロン基金の報告書によると、豪人の大多数が移民によって国家が強化されると考えていることが分かった。同基金のスキャンロン会長は今回の調査で豪人は依然として「世界で最も多文化を受け入れる国民」であることが証明されたとした。「このような多民族の国において、経済的に厳しい時代に移民を喜んで受け入れることは素晴らしい取り組みである。移民が我々の文化を損ない、脅かすと懸念する人もいるが、実際オーストラリアの文化は移民によって形成されている」とスキャンロン会長。

また、今回全国各地の2000人とメルボルンとシドニーの社会・経済的に異なる地域で居住する1800人に調査を実施したところ、差別を受けたとの報告件数が全国レベルよりも50%高かったことも分かっている。また、移民の多い地域の住民のうち、非英語母語話者の約半数が犯罪の被害者となることを恐れており、これは全国平均の32%を上回っている。

スキャンロン氏は、これらのコミュニティーは差別問題を解決するために努力をしているが、このような問題を解決するためには政府とコミュニティー・サービスが協力してより一層取り組んでいく必要があると語った。

 

今回の調査の主な結果

*豪人のわずか10人に1人しか移民や多文化に関連する問題に強い否定的な見方を持っていない。

*豪人の68%が外国から移民を受け入れることによってオーストラリアが国家として強化されると考える。

 

*非英語圏出身で移民の居住率が高い地域に居住する移民10人に9人がオーストラリアは「チャンスの国」だと考える。

*移民の93%がオーストラリアの生活様式や文化を維持することは重要だと考える。

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