【シドニー3日AAP】 野党自由党のアボット新党首が原子力発電を擁護する発言をしたことについて、グリーン党のブラウン党首が非難している。
アボット自由党党首は「オーストラリアが将来的に原子力発電所を持たないとしたら、私は驚くだろう」と述べ、党の政策から原子力発電を除外することを否定した。
連邦上院議会では今週、ETS法案が反対多数で否決された。グリーン党も、政府案に反対票を投じた。ブラウン党首は「政府は今こそグリーン党の提案する修正案を検討すべき。この修正案は、より安く、より公正で、より安全で、非核である」と述べ、ラッド労働党政権が交渉において閉鎖的であることを批判した。
5日には、シドニー北部ブラッドフィールド選挙区とVIC州ヒギンズ選挙区で、補欠選挙が行われる予定となっている。チャッツウッドでの応援演説で、ブラウン党首は「結局のところ、自由党は新党首としてアボット氏を選んだ。つまり、自由党は原子力発電を支持する党ということ。この選挙区は自由党の支持基盤が強い。しかし、有権者は原子力発電を支持するアボット党首に直面している」と述べた。