【ブリスベン20日AAP】 専門家によると、次にサイクロンがQLD州を襲った場合に、バナナに病気がまん延する恐れがあり、長期にわたり壊滅的な影響を与えるとして警鐘を鳴らしている。
オーストラリア・バナナ生産協議会(ABGC)のレオン・コリンズ理事は、サイクロンによって、バナナを枯らす「パナマ病」というカビ菌が拡散し、バナナは「絶滅状態」になると述べた。
同州の極北地域では、2015年にタリーでパナマ病が発見されて以来、大きなサイクロンや大雨の被害を受けていないが、2006年と2011年に発生したサイクロン被害で、バナナ農園は打撃を受け、バナナの値段が高騰した。
サイクロンでパナマ病がまん延した場合、土壌が菌で最高90年間も汚染される可能性があるという。