【メルボルン22日AAP】 オンラインのチケット転売サイトViagogoから全豪オープンテニスのチケットを買ったファンら多数が、メルボルン・パークで入場を拒否されている。VIC州政府は第2週の試合に向かうファンに対し、正式なルートのみからチケットを購入するよう呼びかけている。
ニュース・コープ社によると、Viagogoで販売されたチケットの4分の1が、複数回転売されたり子ども用のチケットだったため、有効でなかった。805ドルで完売した男子決勝戦の最上席は、Viagogoで4450ドルで売られていた。また、公式ルートで5ドルの子ども用パスも、同サイトで31ドルで販売されている。
消費者機関チョイスは22日、「全豪オープン開催中の今、転売サイトはチケットを高値で売ったり、不正チケットを売る場合もある」と警告。購入者はチケットの額面価格と座席位置を知る権利があると訴える。また、チケット転売市場をより公平にする国としての取り組みが必要だとして、連邦政府に働きかけている。
VIC州政府は、AFL決勝戦と同様に全豪オープンを“主要イベント”に再分類する方向で検討している。法制化すれば、額面価格から10%以上上乗せして販売する業者に対し、最高47万5000ドルの罰金が科せられる。